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シバタナオキ「MBAより簡単で英語より大切な決算を読む習慣」

決算書の読み方を教えてくれる本ではありませんでした。
ECビジネス、FinTechビジネス、ネット広告ビジネス、個人課金ビジネスといった急成長しつつある業種のビジネスモデルを解説してくれる本でした。
どういう仕組みで成長しているのか見当もつきませんでしたが、本書を一読して、分かった気にさせられました。
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ソシュール 一般言語学講義 コンスタンタンのノート

最近出版された木庭顕「笑うケースメソッドⅡ 現代公法の基礎を問う」を読んでいて、次の文章に行き当たりました。

「F. de Saussure, Cours de Linguistique generaleはおよそ知的営為をする者の基本です。これを踏まえなければ多くの批評を読めないばかりか知的会話さえ成り立ちません。ただし、主として英語圏では引かれても理解されていない場合が多い。これがなぜかは大きな謎です。私は、今となってはvulgataかもしれないが、Tullio de Mauroの校訂による版を薦めます。理論の骨格をバランスよく伝えます。いずれにせよ、表現の自由を扱うに際して記号論の知見をもたないというのでは話になりません。」(上記書76ページ)

もちろん私は読んでいませんでしたので、慌てて、買ってきました。といっても、薦められた「ソシュール一般言語学講義」校注ではなく、読みやすそうなこっちをですが。





ニューラルネットワーク適用によりGoogle翻訳の精度が格段に向上

近時、Google翻訳の日本語版にニューラルネットワーク機械翻訳が適用されました。
すると、今まで意味不明の言葉を吐き出していた機械翻訳が、一転、意味の通る文章を出力するようになりました。

たとえば、2017年2月19日付The Japan Timesに掲載されている記事の一部をgoogle翻訳で翻訳してみます。

Japan plans to update its defense guidelines five years earlier than planned in hopes of strengthening the Japan-U.S. alliance under the administration of President Donald Trumps, a government source said.
The plan comes after Prime Minister Shinzo Abe and the new American leader confirmed their resolve to bolster the alliance further at their first summit earlier this month, the source said Saturday.
日本は、ドナルドトランプ大統領の政権下で日米同盟を強化することを期待して、計画より5年早い防衛指針を更新する予定だという政府筋によると。
この計画は、安倍晋三首相と新米首脳が今月初めの第1回首脳会談でさらに同盟関係を強化する決意を表明したことから始まるものだ。

大したものです。

Google翻訳アプリを使えば、カメラで撮影した画像や音声からも翻訳可能です。
こちらにもニューラル機械翻訳が適用されているかは知りませんが、仮に今は適用されていなくとも、適用されるようになるのは時間の問題でしょう。
ウェアラブルデバイスと組み合わせることにより、近いうちに特別な操作なしで、リアルタイムに文字や音声による文章を翻訳してくれるようになりそうです。




岡田羊祐他編「独禁法審判決の法と経済学 事例で読み解く日本の競争政策」

米国では独占禁止法の運用において、経済学が活用されていると言われています。
その一方で、日本では、以下の記述からも分かる通り、経済学は未だ独占禁止法の実務に対して大きな影響力は持ち得ていないようです。

「法律家や裁判官・審判官が経済分析を用いる必要は全くないと私個人は思うものの、他方で(法学部で提供されるレベルでの)基礎的なミクロ経済学の研修を受けた裁判官の判断が上訴・抗告される確率は、そうした研修を受けなかったケースと比較して有意に低いことが知られている。基本的な経済学を身につけるだけで、原告・被告双方が納得できる判断が下せるとすれば、競争法の実務家が経済学を修得することのメリットはそれなりにあると言えるのではないだろうか。」(独占禁止法と経済学 東京大学大学院経済学研究科 大橋 弘)

ただ、経済学には以前から関心を持っていました。そこで、興味本位ではありますが、独占禁止法に関する具体的な審決・判決を経済学者と法学者が共同で研究した成果をまとめた本書を読んでみました。
本書において行われている経済学的分析も、直接法的判断に役立つものではなさそうです。
ただ、企業戦略を裏から覗き見るような面白さはありました。
公正取引委員会競争政策研究センターから、「競争政策で使う経済分析ハンドブック」が発表されていますので、これもそのうち読んでみたいと思っています。

デヴィッド・グレーバー「負債論-貨幣と暴力の5000年」

人類学的見地から、貨幣ではなく負債こそが本源的存在であることを示し、さらに負債が人間社会においてどのような働きをしてきたかを明らかにした本です。
負債が暴力と結びついて、人間をその人の文脈から力づくで切り離し、人格をはく奪してきたという恐ろしい実態が語られています。
ただ、実際のところ、この本に書かれていることには馴染みがありました。
この本で描かれているのは、漫画「カイジ」に描かれた人間の姿そのものです。
たとえば、コルテスの捕虜となったアステカの王モンテスーマは、囚われの身であった間、コルテスといかさま博打をし続けていたというのですから。




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