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シバタナオキ「MBAより簡単で英語より大切な決算を読む習慣」

決算書の読み方を教えてくれる本ではありませんでした。
ECビジネス、FinTechビジネス、ネット広告ビジネス、個人課金ビジネスといった急成長しつつある業種のビジネスモデルを解説してくれる本でした。
どういう仕組みで成長しているのか見当もつきませんでしたが、本書を一読して、分かった気にさせられました。
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ソシュール 一般言語学講義 コンスタンタンのノート

最近出版された木庭顕「笑うケースメソッドⅡ 現代公法の基礎を問う」を読んでいて、次の文章に行き当たりました。

「F. de Saussure, Cours de Linguistique generaleはおよそ知的営為をする者の基本です。これを踏まえなければ多くの批評を読めないばかりか知的会話さえ成り立ちません。ただし、主として英語圏では引かれても理解されていない場合が多い。これがなぜかは大きな謎です。私は、今となってはvulgataかもしれないが、Tullio de Mauroの校訂による版を薦めます。理論の骨格をバランスよく伝えます。いずれにせよ、表現の自由を扱うに際して記号論の知見をもたないというのでは話になりません。」(上記書76ページ)

もちろん私は読んでいませんでしたので、慌てて、買ってきました。といっても、薦められた「ソシュール一般言語学講義」校注ではなく、読みやすそうなこっちをですが。





岡田羊祐他編「独禁法審判決の法と経済学 事例で読み解く日本の競争政策」

米国では独占禁止法の運用において、経済学が活用されていると言われています。
その一方で、日本では、以下の記述からも分かる通り、経済学は未だ独占禁止法の実務に対して大きな影響力は持ち得ていないようです。

「法律家や裁判官・審判官が経済分析を用いる必要は全くないと私個人は思うものの、他方で(法学部で提供されるレベルでの)基礎的なミクロ経済学の研修を受けた裁判官の判断が上訴・抗告される確率は、そうした研修を受けなかったケースと比較して有意に低いことが知られている。基本的な経済学を身につけるだけで、原告・被告双方が納得できる判断が下せるとすれば、競争法の実務家が経済学を修得することのメリットはそれなりにあると言えるのではないだろうか。」(独占禁止法と経済学 東京大学大学院経済学研究科 大橋 弘)

ただ、経済学には以前から関心を持っていました。そこで、興味本位ではありますが、独占禁止法に関する具体的な審決・判決を経済学者と法学者が共同で研究した成果をまとめた本書を読んでみました。
本書において行われている経済学的分析も、直接法的判断に役立つものではなさそうです。
ただ、企業戦略を裏から覗き見るような面白さはありました。
公正取引委員会競争政策研究センターから、「競争政策で使う経済分析ハンドブック」が発表されていますので、これもそのうち読んでみたいと思っています。

デヴィッド・グレーバー「負債論-貨幣と暴力の5000年」

人類学的見地から、貨幣ではなく負債こそが本源的存在であることを示し、さらに負債が人間社会においてどのような働きをしてきたかを明らかにした本です。
負債が暴力と結びついて、人間をその人の文脈から力づくで切り離し、人格をはく奪してきたという恐ろしい実態が語られています。
ただ、実際のところ、この本に書かれていることには馴染みがありました。
この本で描かれているのは、漫画「カイジ」に描かれた人間の姿そのものです。
たとえば、コルテスの捕虜となったアステカの王モンテスーマは、囚われの身であった間、コルテスといかさま博打をし続けていたというのですから。




両角吉晃「イスラーム法における信用と『利息』禁止」

霞が関の弁護士会館地下にある書店でふと目について買ってきた本です。
イスラム金融の背景にあるイスラム法のいわゆる利息禁止ルールに関する研究書です。

クルアーンにリバー(ribā)を禁止する明文が存在し、そのリバーが利息を意味すると
理解されてきたため、一般にはイスラム法では利息を徴収したり支払ったりすることが
禁止されていると理解されています。

しかし、著者は、リバーを利息と理解するようになったのは、近代に入って西洋法の概念が
導入されることにより、リバーの意味内容に変化が生じたからであって、リバーの
本来的意味は利息ではないとしています。

ただ、ではリバーとは何かという点については、「本書では、リバー概念分析のための
言わば準備段階として、特定の時代の特定の学派に属するテクストの検討を行った」(本書310頁)と
あるように、本書では明確には示されておらず、今後の課題とされています。











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大久保宏昭

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