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NSA=デススター?

Kaspersky Labが、「EQUATION GROUP」と呼ぶハッカー集団に関する44ページの報告書を公表しました。

EQUATION GROUP: QUESTIONS AND ANSWERS

Kaspersky Lab自体は名指ししていませんが、同集団の正体はNSAであると報じられています。
その報道を踏まえて、上記報告書の表紙を見返してみると、Kaspersky Labが何を言いたいのかが伝わってきます。
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吉岡明子・山尾大編「「イスラーム国」の脅威とイラク」

人質事件で日本国内においても注目を集めている
イスラーム国について知るために、最近出版された
「「イスラーム国」の脅威とイラク」を読んでみました。

なぜ「イスラーム国」はここまで脅威となっているのか。
なぜイラク第二の都市モスルは、あっという間に陥落したのか。

その質問に対する答えには、多分、簡単な答えと複雑な答えの二つが
あると思いますが、この本は簡単な答えを教えてくれます。

その簡単な答えは、イラク軍が信じられないくらい
「弱い」ということです。
どの程度「弱い」のか。
以下、引用します。

「モスルには数万人規模のイラク軍が治安維持のために
駐留していた。にもかかわらず、国軍の兵士は数千人規模の
「イスラーム国」による急襲の前に、なす術もなく崩れ去り、
軍服を脱ぎ捨てて離散した。警官もその後に続いた。
「イスラーム国」は国軍や警察の重軽火器をまるごと奪った。
こうして、イラク第二の都市はわずか二四時間足らずのうちに
陥落した。」

しかも、その「弱さ」は特段複雑な背景があってのものではなさそうです。

「モスル陥落の根本的な原因は、当初しきりに主張されたこと、
つまりマーリキー政権がスンナ派を冷遇したことでも、
宗派対立でもなかった。なによりも、CPAが再建に失敗した軍や
治安機関が放置されたままであったことが問題であった。」

ただ、再建に失敗したという説明もまゆつばです。

「クルディスタン地域政府の軍隊ペシュメルガを率いるジャッバール・ヤーウィル
大臣官房は、モスル陥落の最大の要因は、2004年以降イラク軍の再建が
完成しておらず、脆弱な状態にあったことに求められる、と明言している。」と
ありますが、総兵力22万人とも言われるペシュメルガもこんな状態だからです。

「モスル陥落からおよそ二カ月後、バグダードを攻めあぐねた
「イスラーム国」は、イラク・シリア間の支配地域の確立や、
ダムや油田といった戦略拠点の攻略を狙って、ペシュメルガの支配地域へと
矛先を変えた。それまでもディヤーラー県などでは、「イスラーム国」と
ペシュメルガの間で、散発的な戦闘は起こっていたが、八月二日頃からは
「イスラーム国」側がモスル周辺で本格的な攻勢をしかけ、不意を衝かれた
ペシュメルガは次々と撤退する。三日にはモスル東部のスィンジャール、
ズンマール、ラビーアなどを陥落させ、さらに六日から七日にかけては、
バルテッラ、バアシーカ、カラクシュといった、モスルの北東部や南東部の
町も制圧するに至った。一時はモスル・エルビール間でペシュメルガの
防衛ラインがかつてのグリーンラインまで下がり、主都エルビールの防衛さえも
危ういのではないかという危機感が瞬く間に広がった。」

この名状しがたい「弱さ」は、一つのことを想起させます。
中東戦争におけるアラブ諸国の弱さです。
たとえば、イスラエルが独立を宣言した1948年、ろくな兵器を持っていなかった
イスラエル軍3万人を相手にして15万人以上の兵力を有していたアラブ側が
負けています(第一次中東戦争)。
また、第三次中東戦争では、イスラエルとエジプト、シリア、イラク、ヨルダンが
戦い、たった6日間でイスラエル側が支配地域を4倍にまで拡大しました。

それにしても、数千人規模の武装勢力を前に数万人の軍隊が
軍服を脱ぎ捨てて逃げていくというのは、にわかに信じがたい話です。
ただ、アラブはまだ「前近代」の状態にあるのではないかとの仮説を立てみると
了解可能となります。
前近代国家は、近代国家に比べると徹底的に弱いからです。
たとえば、アヘン戦争では、3億人の人口を支配していた清が、
1万人以下のイギリス軍を前にして、なすすべもなく屈服しています。

アラブはまだ前近代の状態にある。
これが、なんだか馬鹿馬鹿しくなるような「真実」なのかもしれません。

「イスラーム国」の脅威とイラク「イスラーム国」の脅威とイラク
(2014/12/26)
不明

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Digital Globe

ウクライナ領土内における軍事活動にロシア軍部隊が参加している証拠として、NATOが衛星写真を公開しました。

New Satellite Imagery Exposes Russian Combat Troops Inside Ukraine

面白いのは、その衛星写真が、Digital Globeという民間会社由来のものだということです。
他国のある場所の現時点における状態を知りたいと思っても、その情報を入手できるのは、偵察衛星を保有している大国だけでした。また、写真を撮っても、それを公表すると自国の能力を仮想敵国に知られてしまうことになりますので、そのまま公表することはできませんでした。
しかし、今は、制限付きではありますが、金を出せばその情報を入手できるし、自国の能力を敵に知られることなく写真を公開できるということになります。

今回の場合は、米国の偵察衛星によって情報を掴んだ後、公表用の写真をDigital Globeから買ったのではないでしょうか。

イスラム国

シリア・イラクの地域にイスラム国と呼ばれる武装集団が出現したことが話題になっています。
報道によると、強盗、誘拐等ありとあらゆる犯罪行為によって資金を獲得し、武器を調達して、急速に支配地域を広げていっているといわれています。
歴史の中あるいはフィクションの中にしか存在しないような邪悪、冷笑的相対主義を嘲るような疑いようのない野蛮を目の当たりにして、慄然とした思いを禁じ得ません。

ただ、以下のことを考えるとイスラム教という宗教が邪悪であるとか、当該地域住民が野蛮であると片づけることができるようなことではないように思います。

1.欧米諸国は、シリア政府を攻撃するためにシリアの反政府勢力を支援した。イスラム国はその反政府勢力を取り込むことによって急成長した勢力である。手にしている武器は欧米産のものとも言われている。
2.米国がイラクのフセイン政権を軍事力により倒したことによって、イラク統治の正統性を十全に主張できる政治的権威が存在しなくなった。その結果、たった数万人の武装勢力がイラク国内で好き放題暴れることを止めることができなくなり、イラク第2の都市モスルがイスラム国の手に落ちた。そして、イスラム国は、そのモスルから調達した金を資金として勢力を急拡大させている。
3.そもそもイラクが軍事大国化したのは、イランの対抗勢力とするために欧米や旧ソ連が支援したからである。
4.イスラム国にはヨーロッパから数千人の人間が参加している。その背景にはヨーロッパにおける宗教対立、貧富の差が存在していると言われる。
5.イスラム国はコンピューター、インターネット等のテクノロジーを駆使して組織運営及び宣伝活動を行っている。

イスラム国はカリフ国家の建設を目的としているようですが、イスラム社会から内発的・自発的に生み出された運動というよりは、先進国が現地に介入し、様々な勢力を都合よく利用することを繰り返した結果生まれたものであると思えます。
また、文明社会から隔絶された未開社会における運動というよりは、ウォーラーステインの世界システム論の表現を借りれば、中心世界における漣が、周辺世界において大波となって現れたものであると思えます。

イスラム国の野蛮な行為を見聞きすると、あんなやつらは軍隊を送り込んで掃討してしまうべきだと思ってしまいます。
オバマ大統領が空爆を続けている理由の一端もそんなところにあるのかもしれません。
しかし、上記見方がもし正しいとすれば、空爆でイスラム国の構成員を数千人殺し、その指導者を殺そうとも、抜本的解決がもたらされることはないでしょう。

ネット社会における「秘密」

中国人民解放軍総参謀部第三部二局、通称61398部隊。
ウィキペディアによれば、上海市浦東新区高橋鎮大同路208号所在の
12階建ビルに拠点を置き、英語に堪能な要員数千人を抱えて活動している
サイバー戦部隊です。

この部隊の存在を公表したマンディアント社(現FireEye Company)
の創業者が、本日の日経新聞のコラム記事において、同部隊を
発見した経緯を語っています。
それによれば、グーグル検索で、サイバー攻撃のスキルと
英語が話せることを条件とする人民解放軍の学生向け求人と
それに応募している学生の履歴書を発見したところ、その履歴書に
指導教授と思われる人物による「61398部隊への配属がふさわしい」との
推薦文が添えられていたために発見できたとのことです。

秘密部隊の存在をグーグル検索で発見できてしまう時代、
「秘密」とは何なのかを考えさせられます。

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大久保宏昭

Author:大久保宏昭
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