古市憲寿「絶望の国の幸福な若者たち」

「現代の若者の生活満足度や幸福度は、ここ四〇年間の
中で一番高いことが、様々な調査から明らかになっている。」

という言葉から始まり、

「戻るべき「あの頃」もないし、目の前に問題は山積みだし、
未来に「希望」なんてない。だけど、現状にそこまで不満が
あるわけじゃない。なんとなく幸せで、なんとなく不安。
そんな時代を僕たちは生きていく。
絶望の国の、幸福な「若者」として。」

という言葉で締めくくられている本ですが、皮肉を利かせた
言葉が光っています。

たとえば、こんな感じ。

「言論人や知識人と呼ばれる人がしきりに叫ぶ。「三・一一から
世界は変わってしまった」と。「もう三・一一前の日本には戻れない」と。
どうも既視感のある光景だと思ったら、二〇〇一年九月一一日に
起こったアメリカ同時多発テロの後の言論人たちの騒ぎもこんな
感じだった。今回のようなテンションで、みんな「九・一一で世界が
変わったと熱く語っていたのだ。
しかし、ある日を境に「世界が変わる」なんてことはあり得るのだろうか。」

「尾木ママはさらに「日本は終わってしまったんです」とまで言い切り、
危機感を煽る。本書を読んできた人には、反論する価値もないとわかる
尾木ママの妄想だが、尾木に限らず何かあると「日本が終わる」とか
「日本が崩壊する」と言い出す人がいる。
だが果たして「日本が終わる」とはどのような状態を指すのだろうか。」

絶望の国の幸福な若者たち
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