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橘玲「(日本人)」

現代社会を「個人」として生き抜くための方法を提示し続けてきた
ユニークな作家の最新作です。
面白かったのは、次の箇所です。

「ハシズムの批判者たちはなぜ、わずか一四〇文字の
ツイッターでいとも簡単に撃沈していくのだろうか。」

「ハシズム=ネオリベは、旧来の社会制度を擁護する
オールドリベラルや保守派・伝統主義者からの批判には
即座に完璧に反論できる。
これは橋下市長が法律家で弁が立つからではなく、
批判者がローカルなルールに固執するのに対し、
ネオリベが世界思想だからだ。
ネオリベとしてのハシズムの本質は、市場原理主義
(競争の促進)、小さな政府(民営化と行政・公務員制度改革)、
統治の徹底(法の支配)にある。これらはどれも、「福祉国家の
破綻」という現実を見据え、四〇年以上にわたって世界最高の
知性(その多くがアメリカの経済学者)が議論した末に生まれた
実践的な経済政策だ。橋下市長のツィートの背後には、
膨大な知の集積があるのだ。
「世界思想」としてのネオリベは、リアリズム(福祉国家は
破綻している)とグローバルな正義(法の支配)によって、
既存勢力のあらゆる批判に反撃することができる。
しかしじつは、ネオリベのほんとうの凄みは別のところにある。
ネオリベは、あらゆる建設的な批判を包摂してしまうのだ。」

「これはネオリベが価値自由な功利主義だからで、行き詰った
福祉国家を改革する提案が複数あれば、それらを比較検討した
うえでもっとも費用隊効果の高いものを採用すればいい。
「維新八策」が非現実的だと嘲笑する声もあるが、これは
ネオリベの懐の深さを見誤っている。ハシズムの欠点を指摘する
批判はすべて包摂され、より完成度の高い政策へと”進化”するのを
助けることになるのだ。」


(日本人)
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