バクチの「必要経費」

2009年までの3年間に約28億7000万円の馬券を購入し、
約30億円の配当を得た人物が、約29億円の所得を得たとして、
約6億9000万円の追徴課税を受けたことが話題になっています。

普通に考えれば、1億3000万円(=30億-28億7000万)の
所得ということになりそうなのに、なぜ約29億円の所得
ということにされてしまったのでしょうか。

それは、馬券の払戻金は一時所得と考えられているからです。
一時所得の金額は、次のように計算されます。

一時所得=①一時所得に係る総収入金額-②その収入を得るために支出した金額

ここで、②収入を得るために支出した金額が、①の収入を
生み出すために直接要した費用の金額に限られているというのが、
この問題のキモです。
一時所得のような偶発的な利得については、収入の発生に
つながらなかった支出は、所得の処分ないし消費として、
控除を認めないとされているのです。
ですから、外れた馬券の購入金額は②には含まれず、その結果、
上記人物の一時所得の金額は約29億円とされてしまったわけです。

これでは競馬をやると、必ず損をすることになると批判の声が
上がっています。
上記人物は市販の競馬予想ソフトに独自の計算式を入力し、
2004年ごろからインターネットで一度に大量購入していたそうなので、
この所得は一時所得には当たらないと考える余地が
全くないわけでもないように思えます。
裁判所に認めさせるのはかなり難しそうではありますが。

ところで、この人、これから税金だけでなく、その独自の計算式を
教えろと迫る人たちに悩まされることになりそうですね。
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

フリーエリア
プロフィール

大久保宏昭

Author:大久保宏昭
本ブログをご覧いただき、ありがとうございました。

リンク
カウンター
最新記事
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
QRコード
QR