ルーク・ハーディング「スノーデンファイル」

米国のNSA(国家安全保障局)を中心としたエシュロンと呼ばれる世界規模の通信傍受システムが存在することはかなり前から知られていました。
そのNSAと英国のGCHQ(政府通信本部)がどのような情報収集活動をしているのか、それを昨年NSAの元職員であるエドワード・スノーデンが暴露し、世界を震撼させた事件を描いたノンフィクション作品です。

かつて憲法学者ローレンス・レッシグは次のように述べていました。

「もともと監視を目的としない技術や、限られた監視しか考えていなかった技術が、いまや堂々たる監視技術になっている。こうした技術の総和は、驚くほどの検索可能なデータを作り出す。そしてもっと重要な点として、これらの技術が成熟するにつれて、通常社会に住む一般人がこの監視から逃れる方法は基本的になくなる。検索できるデータを作るための監視は、公共空間ではデフォルトのアーキテクチャとなり、街灯なみに当たり前となるだろう。個人に結びつけるという簡単な能力から、その個人の行動や嗜好を時間ごとに知るというもっと頭の痛い能力まで、成熟しつつあるデータのインフラは、ベンサムが想像したものをはるかに上回るパノプティコンを作り出す。(略)いまやすべてを監視して、その監視の成果を検索できる。(「1984年」の)オーウェルですらこんなことは思いもよらなかった。」(ローレンス・レッシグ「CODE VERSION 2.0」290~291頁)

そして、今やこういう状態に至っているようです。

「写真からボイスメールまで、NSAは何でも盗み出せる。フェイスブックもグーグルアースもヤフーメッセンジャーもハッキングできる。特に重宝するのは、ターゲットがいつどこにいたかを教えてくれる地理データだ。全世界の携帯電話利用者の位置情報が、一日に何十億件と集められる。NSAは強力な解析システムを使ってこれらをふるいにかけ、ターゲットの「旅の相棒」を探し出す。以前はこういう仲間を知る手立てはなかった。」(本書194頁)

そういえば、私もスマホの位置提供設定を常時ONにしていますね。

スノーデンファイル 地球上で最も追われている男の真実スノーデンファイル 地球上で最も追われている男の真実
(2014/05/16)
ルーク・ハーディング Luke Harding

商品詳細を見る






スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

フリーエリア
プロフィール

大久保宏昭

Author:大久保宏昭
本ブログをご覧いただき、ありがとうございました。

リンク
カウンター
最新記事
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
QRコード
QR