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辻村みよ子・長谷部恭男編「憲法理論の再創造」

論文集ですが、石川健治教授の「アプレ・ゲール、アヴァン・ゲール」が特に興味深い論文でした。

下記引用部分、つまるところ、戦後憲法学は軍隊(=自衛隊)に呪いをかけ続けることにより、軍事力を統制してきた、その呪いの副作用として、日本の言説空間は歪み、自由な発言ができなくなっていると述べているのですから、穏やかではありません。

「安全保障をめぐる仮言的な政策論議は、政治部門の担当であって、学説の仕事ではない。有無をいわさぬ定言的な正義の主張だけが、政治的社会的多数者の選択を覆すtrumpとしての資格を有しているから、そうした観点からの、国家行為について正統性の賦与剥奪を行う作業が、戦後憲法学説の課題にならざるを得なかった。そのようにして、国防というカテゴリー自体が正統性を剥奪された結果としての、言説空間の歪みこそ、国防論者が戦後の「タブー」として排撃するものの正体である。」

「平和主義論による正統性剥奪によってしか、軍事力統制を遂行する手だてが日本社会にないのであれば、言語行為としての憲法学説が、コードとしての「戦後」に固執することは、何ら矛盾ではない。」

「そうした「社会的機能分担」に枠づけられた憲法的ディスクールは、しかし、閉塞感や退嬰感を伴うものであったことは否定できない。これは、それ自体、「言葉狩り」にほかならず、評論家江藤淳らが告発する戦後の「禁忌」として、多くの人間の「自由な」表現活動を抑圧している。」

憲法理論の再創造憲法理論の再創造
(2011/03/16)
不明

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