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イスラム国

シリア・イラクの地域にイスラム国と呼ばれる武装集団が出現したことが話題になっています。
報道によると、強盗、誘拐等ありとあらゆる犯罪行為によって資金を獲得し、武器を調達して、急速に支配地域を広げていっているといわれています。
歴史の中あるいはフィクションの中にしか存在しないような邪悪、冷笑的相対主義を嘲るような疑いようのない野蛮を目の当たりにして、慄然とした思いを禁じ得ません。

ただ、以下のことを考えるとイスラム教という宗教が邪悪であるとか、当該地域住民が野蛮であると片づけることができるようなことではないように思います。

1.欧米諸国は、シリア政府を攻撃するためにシリアの反政府勢力を支援した。イスラム国はその反政府勢力を取り込むことによって急成長した勢力である。手にしている武器は欧米産のものとも言われている。
2.米国がイラクのフセイン政権を軍事力により倒したことによって、イラク統治の正統性を十全に主張できる政治的権威が存在しなくなった。その結果、たった数万人の武装勢力がイラク国内で好き放題暴れることを止めることができなくなり、イラク第2の都市モスルがイスラム国の手に落ちた。そして、イスラム国は、そのモスルから調達した金を資金として勢力を急拡大させている。
3.そもそもイラクが軍事大国化したのは、イランの対抗勢力とするために欧米や旧ソ連が支援したからである。
4.イスラム国にはヨーロッパから数千人の人間が参加している。その背景にはヨーロッパにおける宗教対立、貧富の差が存在していると言われる。
5.イスラム国はコンピューター、インターネット等のテクノロジーを駆使して組織運営及び宣伝活動を行っている。

イスラム国はカリフ国家の建設を目的としているようですが、イスラム社会から内発的・自発的に生み出された運動というよりは、先進国が現地に介入し、様々な勢力を都合よく利用することを繰り返した結果生まれたものであると思えます。
また、文明社会から隔絶された未開社会における運動というよりは、ウォーラーステインの世界システム論の表現を借りれば、中心世界における漣が、周辺世界において大波となって現れたものであると思えます。

イスラム国の野蛮な行為を見聞きすると、あんなやつらは軍隊を送り込んで掃討してしまうべきだと思ってしまいます。
オバマ大統領が空爆を続けている理由の一端もそんなところにあるのかもしれません。
しかし、上記見方がもし正しいとすれば、空爆でイスラム国の構成員を数千人殺し、その指導者を殺そうとも、抜本的解決がもたらされることはないでしょう。
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