清水亮「最速の仕事術はプログラマーが知っている」

現代における仕事とは情報処理であり、複雑な情報処理を最速で終わらせる方法を知っているのはプログラマーであると前置きした上で、著者が自らの仕事術を開陳している本です。

この本の中で、著者は、プログラマーは仕事を「完遂する」ことを要求される職業だからビジネスリーダーに向いていると主張しています。
そして、対比のため、弁護士が次のとおりとりあげられています。

「筆者は職業柄様々な弁護士と接するが、弁護士ほど自分で頭を使っているつもりで、その実、ほとんど頭を使っていない職業はちょっとないのではないかと思う。ある裁判で、勝てるか、負けるかは裁判をする前にある程度は見えていることがほとんどなのだ。テレビドラマのように、絶体絶命の状況から弁護士が機転を効かせて逆転するようなことはほとんど起き得ない。」

しかし、そもそも「自分の頭」を使っているつもりでいる弁護士などというものにあまり出会ったことがありません。弁護士を含む専門家とは、先人や仲間が築き上げてきた専門的知識を習得し、操ることができるようになった人間であり、必ずしも「自分の頭」から湧き出てくる知恵を駆使する人間ではありません。それどころか、下手に「自分の頭」を使った意見を述べると、裁判所に「独自の見解」として頭ごなしに否定されてしまうことになりかねません。

ですから、「弁護士は自分の頭を使っているつもりでいる」というのは著者の偏見にすぎないと思います。ただ、そのような偏見が生まれる背景に弁護士は頭を使っている人たちであるという世間的イメージが存在するのだとすれば、それは嬉しいことだと思いました。


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