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裏切りの証拠を見つけろ―コンピュータ・フォレンジック

「ウチの娘がやったっていう証拠は!?」(羽海野チカ「3月のライオン」7巻)

訴訟に勝つには、証拠が必要です。
そのために弁護士は興信所に調査を依頼したりします。
ただ、最近重要になってきている証拠は、コンピュータ上の記録です。
組織の活動の記録のほとんどはコンピュータに記録されるように
なったからです。
そのため、従来の興信所では、十分な調査は行えなくなっています。

最近の例で言えば、オリンパス事件における第三者委員会の調査では、
コンピュータから収集した資料を大量に用いています。
その収集に当って用いられた方法が、コンピュータ・フォレンジック又は
デジタル・フォレンジックと呼ばれるものです。

正確に言うと、コンピュータ・フォレンジックというのは、訴訟手続きに適用できるように
デジタル証拠を識別し、保存し、分析し、提示するプロセスであるとされます。
具体的には専用ツールを用いて、データの完全な複製を作成し、その複製データから
情報を取り出し、分析して、レポートを作成することになります。
コンピュータ・フォレンジックという方法によって、どこまでのことができるかは、
たとえば、Michael G. Solomon他「コンピュータ・フォレンジック完全辞典」を
読めばわかります。
実は、コンピュータには大量のログが残されていて、読む方法を知っている人であれば
読むことができる大量の記録が残されているのです。
また、普通にデータを削除しただけであれば、専用ツールがあれば、そのデータを
復元することができます。
たとえば、オリンパス事件では、FTK Imager Lite、EnCase Forensic及びForensic Toolkitと
呼ばれるツールを用いて、PC、ファイルサーバ、メールサーバからデータを収集し、複製を
作成していますが、その際消去されていたはずのデータの一部も復元しています。

ところで、転職が当たり前になってくると、従業員によるデータの不当な持ち出し、流出という
場面も増えてくるように思います。
その場合、そのことを立証するのは、コンピュータ・フォレンジックの技術なくしては
難しいと思われます。
その他の背任の証拠集めについても、同様でしょう。
コンピュータ・フォレンジックの実際の作業は専門の業者に依頼することになります。
しかし、コンピュータ・フォレンジックがどのようなものかをまったく知らなければ、
依頼することすらできません。
その意味で、弁護士・法務部員であるならば、コンピュータ・フォレンジックが
どのようなものであるか程度のことは、必ず理解しておかなければならない時代に
なってきたと思われます。


デジタル訴訟の最先端から学ぶコンピュータ・フォレンジック完全辞典
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