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ものすごい勢いで縮みゆく日本

本日の日本経済新聞の1面トップは、台湾企業
鴻海精密工業が、シャープの株式を約10%取得するとともに
シャープの堺工場を運営する子会社に対しても約46%を出資する
ことになったというニュースでした。
7~8年ほど前には亀山工場で世界最高品質とも言われた
液晶テレビを生産し、2007年には総額1兆円を投じて堺工場を建設することを
決定したシャープが、台湾企業に助けを求める事態になったわけです。
2006年の時点では、シャープの売上も鴻海精密工業の売上も3兆円弱と同程度でした。
しかし、その後シャープの売上が伸びなかったのに対して、鴻海精密工業の
売上は急成長します。
今では、鴻海精密工業の売上高は10兆円弱、中国の巨大工場群では約100万人が
働き、iPhoneやiPadを大量生産しています。
この成長力の差が如実に表れているのが、両社の株式時価総額です。
日本経済新聞11面から引用します。

アジアの主要電機メーカーの株式時価総額

サムスン電子(韓国)    1,857億ドル
台湾積体電路製造(台湾)  750億ドル
鴻海精密工業(台湾)     389億ドル
パナソニック(日本)      229億ドル
ソニー(日本)          211億ドル
SKハイニックス(韓国)    185億ドル
LG電子(韓国)         123億ドル
シャープ(日本)         66億ドル

さて、この表をみて改めて驚くのは、台湾や韓国の電機メーカーの
株式時価総額です。
1988年のソウルオリンピックの頃にサムスン電子の社長が、10年以内に
ソニーを抜くと宣言したとき、日本人は冷笑していました。
ところが、株式時価総額で見ればサムスンはソニーの8倍になっているのです。
あらためて東アジア経済の急成長ぶりを感じさせられます。

ついでに、他の産業についても東アジア地域の
主要な会社の株式時価総額を調べてみました。

銀行
中国工商銀行(中国)         194,300億円
中国銀行(中国)            120,926億円
三菱UFJフィナンシャルグループ  60,180億円
三井住友フィナンシャルグループ  39,830億円

通信
中国移動(中国)            176,985億円
NTTドコモ(日本)            61,671億円

電力
中国長江電力(中国)         15,148億円
韓国電力公社(韓国)         10,641億円
東京電力(日本)             3,384億円

重工業
現代重工業(韓国)           17,669億円
三菱重工業(日本)           13,565億円

製鉄
ポスコ(韓国)               24,128億円
新日本製鐵(日本)           15,680億円

化学
中国石油化工(中国)          88,896億円
LG化学(韓国)              16,753億円
三菱ケミカルホールディングス(日本) 6,555億円

ネットサービス
百度(中国)                41,736億円
グリー(日本)                4,903億円

様々な産業分野において、日本を代表する巨大企業を
株式時価総額ベースでは上回る企業が東アジア各国に
出現していたのです。

それも日本のGDPが世界経済において占める割合の変化を
考えれば、当然のことと思えます。
総務省統計局作成の「世界の統計2012年」から、米ドル表示の
名目GDPを取りだして、日本のGDPの世界におけるシェアの変化を
見てみると、次のとおりとなります。

1985年 10.62%
1990年 13.86%
1995年 17.84%
2000年 14.65%
2005年 10.01%
2008年  7.94%
2009年  8.70%
2010年  8.73%

このように、ピーク時には世界経済の約18%を占めていた日本経済は、
今や9%を割り込むほどの大きさに縮んでしまいました。
日本経済全体が相対的に縮んでいるのですから、国内市場を
主とする企業が成長できるはずがありません。
円安になれば輸出がしやすくなる、そうなれば日本のメーカーが
復活するのではないか、生産拠点が日本に戻ってくるのではないか
といった話をまた聞くようになりました。
しかし、それはこの世界経済の大きな流れを見ていない発言だと思います。
円安に救いを求めるのではなく、この東アジアの大発展に積極的に
参加していく企業だけが、今後成長していくのではないでしょうか。
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