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亀井氏の印鑑

時事通信が、国民新党に対する政党交付金が支給されないかもしれないと
伝えています。
17時46分配信と記載されていますから、つい先ほどの
ニュースですね。

どういう話なのかというと、こういう話です。

政党交付金は、請求書を提出しなければ交付されません。
そして、政党交付金の請求書を提出するときには、政党の登記事項証明書を
添付しなければなりません。
その登記事項証明書には、代表者の氏名が記載されていなくてはなりません。
そうすると、国民新党の新代表とされる自見氏が同党を代表して政党交付金の
請求書を提出する際には、同氏が代表者として記載されている
登記事項証明書を添付しなければならないということになりそうです。
ところが、代表者であった(である?)亀井氏の印がないと代表者を変更する旨の
変更の登記ができず、上記登記事項証明書を取得することができないため、
政党交付金が交付されないかもしれないというのです。

関連する条文を確認してみましょう。

政党助成法11条2項
「政党は、前項の規定により政党交付金の交付を受けようとするときは、
総務省令で定めるところにより、総務大臣に対し、請求書を提出しなければならない。
この場合において、政党は、法人格付与法第四条第一項の規定による
法人である政党である旨を証する登記事項証明書を添付しなければならない。 」

同条3項
「前項の請求書を同項の定めるところにより提出しない政党に対しては、
その年分の政党交付金は、交付しない。ただし、その年の十二月の交付時期までに
当該請求書の提出があった場合には、当該請求書に係る政党交付金については、
総務省令で定めるところにより、交付する。」

政党助成法施行規則7条3項
「前項の請求書に添付する政党交付金の交付を受ける政党等に対する法人格の
付与に関する法律 (平成六年法律第百六号。以下「法人格付与法」という。)
第四条第一項 の規定による法人である旨を証する登記事項証明書は、
政党の名称、主たる事務所の所在地並びに代表権を有する者の氏名及び
住所が記載されたもの(当該証明書が提出された日前三十日に当たる日後に
作成されたものに限る。)とする。」

政党交付金の交付を受ける政党等に対する法人格の付与に関する法律7条の2第2項
「前項の規定による登記の申請書には、前条第二項各号に掲げる事項の変更が
あったことを証する代表権を有する者の記名押印した書面(代表権を有する者の
変更があった場合には、他に代表権を有する者があるときは当該変更があったことを
証するその者の記名押印した書面とし、他に当該書面を作成することができる
代表権を有する者がないときは当該変更があったことを証する代表権を
有していた者及び代表権を有するに至った者の記名押印した書面とする。)を
添付しなければならない。」

なるほど。

株式会社の代表取締役を解職し、新たな代表取締役を選任した場合には、
解職された者の印鑑がなくとも変更の登記が可能となるように制度設計されています。
代表取締役を本人の意思に反して解職することは、良くあることなので、当然です。
政党でも当然ありえることだと思います。
国会議員の先生方は、自分たちの政党内において、代表者の地位を巡って
内紛が起きることを考えたくなかったのでしょうか?

でも、これどうするんでしょう?
①特段の事情があるとして、変更の登記の申請を受け付ける?
②請求書における代表者名と登記事項証明書における代表者名が違っていても、
交付請求としては有効とする?
③法人格付与法9条の4に基づいて特別代理人を選任し、その者の押印をもって代える???
それとも、④国民新党内で決着がつくまで支払わない?

そういや、そもそも政党の唯一の代表者が行方不明になったり、死亡した場合には、
変更の登記はどうするのでしょうか?
そう考えると、①???
私が見落としている法令があるのかもしれません。
政党のことは良く分からないですね。
さて、どうなることやら。


追記

時事通信の記事が修正され、下記記載が加筆されています。

「このため、党内には一時、「亀井氏の協力がなければ交付金は受け取れない」
との見方が広がった。ただ、総務省は「法人格が付与されていれば、
交付されることになる」として、登記上と実際の代表者が異なっていても
問題ないと説明している。自見庄三郎新代表が申請すれば、年内に衆院選がない限り、
満額支給される見通しだ。」

総務省は、②の考えをとったということですかね? 
まあ、登記関連は法務省の管轄ですので、総務省が勝手に①を採用する
わけにもいかないでしょうし。
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