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「ギリシア デフォルト宣言 ユーロ圏の危機と緊縮財政」

ギリシア問題には若干関心があったので、「ギリシアを破綻に追い込んだのは誰か。」という帯の惹句に釣られて、読んでみました。

ヨーロッパの経済危機は、①ドイツの賃金抑制政策と②EU、欧州中央銀行及びIMFが主導するEU加盟国の緊縮財政がもたらしたものだと主張する本でした。

②はスティグリッツ等の一部の経済学者が従前から主張している内容と同じだと思いますが、①はどうでしょう。共通通貨を用いて、一つの経済圏にしてしまえば当然に起きる賃金の平準化にすぎない気がするのですが。。。


高橋淳「進歩性規定法的判断の実務」

特許紛争で最も争われることが多い問題でありながら、
非知財系の法律家にとっては理解が難しい問題が「進歩性」の有無です。
そもそも、通常の特許法の概説書には、「進歩性」に関する詳細な説明は
書かれていないと思います。

本書は実際の裁判例に現れた図版を大量に示しつつ、
明快に「進歩性」の判断の枠組みを示してくれており、
特許法の概説書の巨大な穴を埋めてくれる本なのではないかと思いました。



「なぜ、トヨタは700万円で『ミライ』を売ることができたか?」

革新的技術と喧伝されていたクリーンディーゼルの化けの皮がはがされたと騒ぎになっています。

それとの対比で、何十年も先の未来の技術と思われていた燃料電池車の開発に
トヨタが成功したのはなぜなのかという疑問を抱いていたところ、書店で
この本のタイトルが目に入り、読んでみました。

一言で言うと、スーパーコンピューターが可能にしたナノレベルの
テクノロジーによって大幅なコストダウンが可能になったということのようです。



井上達夫「九条問題再説」

「法の理論」という成文堂が出版しているムックの33巻に掲載されている標記の論文を読んでみました。

集団的自衛権を巡る憲法論議が盛んなようですが、憲法9条がらみの憲法学者の議論というものは、(私から見て)難解(意味不明)な言葉が飛び交っているだけのことが多く、あまり興味を持てずにいました。

しかし、井上教授の論文は、私にも理解できる言葉で書かれています。井上教授は法哲学者なのですが、憲法を巡る議論において、法哲学者の言葉が分かりやすく、憲法学者たちの言葉が難解(意味不明)というのですから、奇妙な話です。


井上達夫「リベラルのことは嫌いでも、リベラリズムは嫌いにならないでください」

井上達夫教授が対話形式で、過去の著作のエッセンスを紹介している本です。

副題は「井上達夫の法哲学入門」となっていますが、内容は
いわゆるリベラルの政治的主張に対してかなり挑戦的なものとなっています。

たとえば井上教授は、「等しき事例は等しく扱うべし」という「正義概念」こそが
重要だと指摘したうえで、次の通り主張しています。

①「アジア女性基金」は世界に誇るべきものであり、自分が侵略した他国に対して
謝罪したことのないアメリカの下院が慰安婦問題について日本非難決議をなしたことは
まさに「厚顔無恥」というべきである。

②ドイツが自分たちの戦争責任の追及を日本よりもずっと立派に行ったというのは
「神話」にすぎず、日本が、ドイツにくらべて、戦争責任の追及をしっかりやっていないと
言われるのはおかしい。

③日本国憲法第9条は文理上、絶対平和主義を唱えており、専守防衛の範囲なら
自衛隊と安保は9条に反しないとする旧来の内閣法制局見解は「解釈改憲」に他ならない。
この「解釈改憲」を認めている者には、安倍政権の解釈改憲を批判する資格はない。
憲法9条は削除すべきである。ただし、軍事力を持つのであれば徴兵制を導入して
軍事力行使に歯止めをかける必要がある。

他にもロールズを批判し、マルクス主義の基礎となっている労働価値説を「めちゃくちゃ」と一蹴し、
アメリカのウサマ・ビン・ラディン暗殺に怒るなど、とにかく刺激的な内容になっています。


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